本位牌(法名軸・過去帳)の準備
葬儀に用いた白木の位牌は忌明け法要にて本位牌と取り替えることになっておりますので、準備の案内をさせていただきます。
なお、浄土真宗では過去帳や法名軸を用いますが、しきたりにより位牌を用いることもあります。
- ご先祖の位牌を参考にします
- ◆初めて位牌を選ぶ場合は、仏壇の様式やサイズに合わせます。
◆ご先祖の位牌がある場合は、大きさ、形などを参考にします。
◆本位牌は、黒塗りまたは黒檀など唐木のものが正式です。
◆戒名を書いた位牌板を何枚も入れられる繰り出し式のもの(回出位牌)もあります。
- 本位牌に、精(しょう)を入れます
- ◆本位牌に、戒名(法名)、死亡年月日、場合によっては俗名、死亡年齢等を書き込みます。
※僧侶にお願いして、白木位牌から精を抜きます。このことを撥遺法といいます。
◆次に、戒名(法名)を書きこんだ位牌に精を入れます。これを点眼法といいます。
- 分家にも、位牌を置く場合があります
- ◆位牌は、本家のほか分家にも用意し、それぞれのご家庭で供養される場合もあります。
◆別途にご用意される場合は、その旨お申しつけ下さい。
- 仏壇と仏具の準備
- ◆仏壇を御求めになる場合は、忌明け法要までにご用意されるとご供養に便利です。
◆すでにご先祖からの仏壇がある場合は、仏具のお磨きを済ませておきます。
◆法要の機会に、仏壇・仏具の手入れ点検をおこない、取り替えや不足品の購入をされる場合も多いようです。
◆仏壇の補修は、「おせんたく」と呼ばれています。各部を丁寧に取り外して洗濯し、金仏壇では、金箔の直しもおこないます。
◆「おせんたく」の時、ご本尊や位牌は菩提寺に預かってもらうのが正式です。この場合も僧侶にお願いして「お精抜き」と「入仏」をおこうなうこともあります。
- 本位牌は、早めに準備しましょう
- ◆文字の書き込みには、1週間ほどの余裕が必要です。
本位牌の種類
●うるし塗り本位牌
●唐木本位牌
●繰り出し位牌
●法名軸
●過去帳
- 忌明けにて、白木位牌から本位牌に取り替えます
- ◆葬儀から忌明けまでの間は、白木位牌を用います。
◆忌明け法要にて本位牌に取り替え、精を入れます。
- 位牌選びのチェックポイント
- ◆初めて位牌をお選びになる場合は、仏壇の大きさを参考にします。
◆ご先祖の位牌がある場合は、その大きさや形を参考にします。
◆戒名(法名)、死亡の日付、俗名、享年(死亡年令)を白木位牌から書き写します。
◆二人位牌や連記式の場合は、その位牌に新たな戒名(法名)を書き込む間、寺院にて精を抜いてもらうことがあります。