葬儀について
もしもの時、意外と分からないことが多いもの。ここでは葬儀についてこれだけは知っておきたい知識をご案内いたします。
- 葬儀の前に
- まずはご自身が、どんな葬儀を行いたいのか、葬儀のイメージを持つことが大切です。具体的なものでなくても構いません。漠然としたもので良いので考えておきましょう。
残された家族の為に、あまり費用をかけずに極力簡素化する形式をとるのか、それとも、故人の社会的側面を重視し、幅広く故人の死を告別する形式をとるのか。葬儀の形式や種類にはさまざまなものがありますが、まずは、残された家族や社会で関わった方々すべてに、納得していただけるような葬儀のイメージを考えて見てください。人数やスタイル、予算などの希望等もこのときに考えておくと、スムーズに葬儀準備が進行できます。 - ◆最低限葬儀前に考えておきたいこと
- 葬儀の際の宗教、宗派
- 葬儀に対する基本方針
- 希望の明確化(参列者、お金をかけるか、お骨をどうするか等)
- 参列者の目安人数(親族・その他)
- 遺影用の写真
- 連絡先リスト(親族・その他)
- 生前予約とは
- 生前予約とは、自身のご葬儀プランを立てて契約書を作成し、もしもの時に、遺族がその契約書に従って、故人の希望を尊重したご葬儀を執り行うというものです。
- 生前予約のメリット
- 1.深い悲しみにあるご家族が難しい選択をしなくてもすみます。
生前予約は、ご本人がしっかりしているうちに、できればご家族とご相談して行えば、最も安心です。 - 2.故人の希通りのご葬儀を行うことができます。
葬儀の打ち合わせ時に、ご家族は故人がどうして欲しいのかよく分からないことがあります。設計を立てておくと、故人の意思を尊重した葬儀を執り行うことができます。 - 3.遺族の方々の、精神的・経済的負担を軽減できます。
故人の希望が分かっていると、ご遺族は多くの事柄について、迷わずに決めることが出来ます。また、ご葬儀の設計をしておくことによって、いろいろな支払い 方法が使用でき、費用はより少なくてすみます。前もって、費用が支払われていれば、ご遺族の経済的負担が、よる少なくなるように、工夫することができま す。 - あらかじめご葬儀について決めておいても、ご遺族がそれを記した文章を見つけられない場合があります。そのため、没後の希望は予約しておけば間違いがなく、万が一の時にご遺族が慌てずにすみます。
- 宗教について
- 日本人の葬儀は、そのほとんどが仏式で執り行われています。その他では神道、キリスト教、新宗教、無宗教などがあります。
江戸時代以降、檀家制度の影響もあり、葬儀は仏式でという習慣は根強いですが、信教の葬送儀礼の宗教(無宗教を含む)を決める手順は次のようになります。 - 1.本人の宗旨による
2.本人の宗旨が明らかでない場合、家族の宗旨による
3.本人・家族共、宗旨が明らかでない場合、家族の相談で決める - 本人を送る葬儀なので、家の宗旨よりも故人の宗旨(無宗教を含む)を尊重して考えられるべきでしょう。
また、公営、民営墓地では問題はありませんが、ケースによってはお寺への納骨を断られる場合があります。居寺への納骨を考えている場合は問い合わせをしておきましょう。
- 通夜の服装について
- 通夜が告別式化してきた近年では、通夜でも喪服を着ることが一般的です。
通夜に限っては、喪主や遺族代表以外なら、濃紺やグレーのダークスーツでも構いません。ワイシャツは白、ネクタイは黒無地で、タイピンは付けません。また、ベルトや靴・靴下は黒が無難です。
女性は結婚指輪以外のアクセサリーは、すべて外しましょう。品の良いパールのネックレス等はよいと言われていますが、質素が主旨ですから、遺族は避けたほうがよいでしょう。化粧は、口紅は薄くし、赤いマニキュアは避けてください。
- 香典について
- 死を知った直後の弔問では持参せず、通夜か告別式のいずれかに持参します。受けつけばあれば受付けで、また、まだ用意されていない場合には、祭壇の受付け台か、香炉の横などに供えます。
ただし、身内の場合は葬儀費用援助の意味が強いので、直後の方が助かります。 - 香典の額は、故人や遺族の社会的地位、関係、地域などによって異なりますが、一般的な目安は以下のようになります。困った場合は同じ立場の方に相談するのも良いでしょう。
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勤務先の上司: 5,000円 勤務先の同僚: 5,000円 勤務先の部下: 5,000~10,000円 勤務先社員の家族: 5,000円 取引関係: 10,000円 祖父母: 10,000円 両親: 100,000円 兄弟姉妹: 30,000~50,000円 おじ・おば、その他の親戚: 10,000円 友人・知人: 5,000円 隣近所: 3,000~5,000円 その他: 5,000円